【山梨県】富士山を望む「フルーツ王国」山梨の魅力をもっと知ろう

山梨県は、本州の内陸部で東京の南西に位置する県です。県土の78%を森林が占め、富士山、八ヶ岳、南アルプスなど豊かな自然に恵まれています。
JR中央線の特急で新宿から甲府まで90分ほどで、東京圏からの利便性の高い地域です。またリニア中央新幹線が開業予定で、さらなる利便性の向上が期待されています。

標高差による気温の地域差が大きく、標高が高い地域の気温が低く、人口が密集する盆地との気温差は6℃に達することもあります。また海に近い地域をのぞいて、朝と夜の気温差が大きい特徴があります。年間降水量は盆地では少なく、富士五湖地方や富士川流域では多く、その差は2倍強に達するところがあり、県内は少雨地域と多雨地域が混在しています。県全域では風が弱く、盆地では日照時間が多く空気が乾燥しがちです。

武田信玄公ゆかりの地として、甲府駅前には「武田信玄公之像」があります。また、信玄公を御祭神として祀っている「武田神社」や「武田信玄公の墓」は、北口から10分ほどの場所にあります。

また、富士山が望める絶景スポット「新倉山浅間公園」「河口湖」「山中湖」「忍野八海」「富士山パノラマロープウェイ」などは、人気の観光地となっています。

日本ワインの発祥地

山梨県は日照時間が長く雨が少ないことから、古くよりぶどうの栽培が盛んに行われてきました。ぶどうの栽培面積、生産量は日本一となっています。甲州ぶどうから造られる「甲州ワイン」は山梨を代表する白ワインとなりました。近年は、若い後継者が独自の製法や味にこだわり、海外からの評価も高まっています。県内には、80ほどのワイナリーが集まっています。
毎年11月には、県内のワイナリーを巡る「ワインツーリズムやまなし」が開催され、2500人以上の参加者が生産者との交流を楽しんでいます。

生産量は日本一「フルーツ王国やまなし」のもも

いちごにさくらんぼ、もも、ぶどう、など一年を通してさまざまなフルーツが楽しめる「フルーツ王国」です。なかでも、桃の生産量は日本一となっています。4月にはピンク色の花が、甲府盆地を埋め尽くします。もも狩りを楽しめる観光果樹園もあり、県内外からの観光客で人気です。

雄大な眺望が大人気の「ほったらかし温泉」

湯船に浸かったまま富士山を正面に見ることできる絶景が、大人気の露天風呂です。タイヨウが沈み始めると、甲府盆地の明かりが煌めく夜景を眺めることができます。山頂に位置するため、天気が良ければ満天の星空を望むこともできます。

南アルプスが育んだ天然水

サントリーの南アルプス天然水が生産される「サントリー天然水南アルプス白州工場」「サントリー白州蒸留所」では、工場見学を受け付けています。世界でも稀な森に囲まれたウィスキーの蒸留所では、ここでしか味わえない原酒などもあり大いに楽しめます。また場内には野鳥の聖域であるバードサンクチュアリが併設されており、豊かな森を肌で感じることができます。

ジュエリーの生産が日本一

水晶の産地だったことから、山梨では宝石の研磨加工技術が修練されました。宝石品出荷額は、全国シェアの約2割をしめる全国有数の産地となっています。甲府にあるジュエリーミュージアムでは、職人がつくりあげたジュエリーの展示・販売がされるほか、職人の指導のもとジュエリー制作を手軽に体験できるプログラムも用意されています。

ご当地グルメ

もも

旬の時期にはパフェやケーキを提供するカフェが多くあります。人気店では朝から行列ができることも。一大産地ならではの、ももをつかったパスタやマリネ、サンドイッチなどさまざまなアレンジ料理も試してみて。

信玄餅

桔梗柄の風呂敷型パッケージに包まれた「信玄餅」は、お土産品として大人気の定番菓子です。もっちりとした独特の食感のお餅と、とろりとした黒蜜ときな粉が絶妙なハーモニーをつくりだしています。

ほうとう

うどんより太めの麺と季節の野菜を一緒に、味噌仕立てで煮込んだ料理です。家庭でも食べられる郷土料理で、かぼちゃが入っているのが定番。

吉田うどん

硬くてコシのある太めの麺と、キャベツや馬肉などがトッピングされたうどんです。赤唐辛子、ごま、山椒などを油で炒めた「すねだり」を薬味として入れるのがポイント。各店舗で味やトッピングが異なり、それぞれに熱狂的なファンが多くいます。

小高朋子(kotaka)
1982年、神奈川県生まれ。アパレル、映像制作会社を経てフリーのライターへ。農業・食・旅を中心に取材記事を執筆する。
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