出光興産

The Engine Oil Japan Choosing

2015
  • ブランド戦略
  • クリエイティブ戦略
  • デジタルマーケティング戦略
  • 脚本・動画撮影・制作

初期段階におけるグローバルのブランディングには
ROI重視の設計と実施が効果的

出光興産のオイル事業はグローバル、特にアジア地域における認知度はフランスのMOTULやイギリスのCastrolなどと比べて低い傾向ありました。現地の販売代理店とコミュニケーションをしていく上で、認知度は課題であり、その認知度をあげるためにテレビCMなどの検討もしていましたが、コスト面の課題がありました。

私たちは、オンライン動画プラットフォームを利用したオンラインコミュニケーションを提案し、実際に動画の企画・制作・配信を行いました。映像は、アジア地域の展示会などにも使われ、出光=オイル事業もやっているという認知を拡大することに成功しました。

デジタルシフトへ貢献

ブランディングを目的に制作した2本のYouTube動画広告は、2015年9月3~30日まで4週間にわたりシンガポールやベトナムなどアジア4カ国を対象に、合計300万リーチの規模で出稿しました。

同社にとってYouTube向け動画広告を制作するのも出稿するのも初めてでしたが、結果は動画の視聴回数が目標値の3倍になり、視聴割合も2.5倍になりました。

今回、ブランド認知をアジア地域で高める目的の他に、もう1つ目的がありました。それは、デジタル施策の有効性。同社はそれまでバナー広告を含めネット広告を出稿した経験はほぼありませんでした。Facebook(フェイスブック)やTwitter(ツイッター)といったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の公式アカウントも開設していません。これまでテレビCMなど「マス」中心のマーケティングを進めてきた出光興産がデジタルマーケティングに大きくシフトする方針を固めるきっかけとなりました。

目的を設定し、手段を選ぶ

今回、目的は「テレビCMを流すこと」ではなく「アジア地域のブランド認知」でした。その場合、予算が豊富にあれば、「アジア地域のブランド認知」のために「テレビCMを流すこと」は手段として検討の余地がありましたが、初期段階のブランド活動では、小さなところから始めたいというニーズも高いのではないでしょうか?

こうしたケースの場合、メディアの選定をアナログ、デジタルの垣根を取り払い、最適なコミュニケーション設計はどこにあるのかを戦略的に考え、その結果、手段として何かを提示するというバックキャスト(逆算)の考え方が効果的です。

私たちは、企業の課題についてヒアリングベースから始め、課題を可視化し、解決策を提示することを行っております。

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